●ケアカルテ導入前
ケアカルテ（ちょうじゅ）導入前の介護記録は、まずメモを残し、その後、食事表、排泄表等のチェック表を記載し、さらにそれを見ながらPCへ入力という転記の手間が発生していました。当時はそれが当たり前で疑問を感じてはいなかったのですが、今思うと大変な作業でした。
●ケアカルテ導入後
ケアカルテ（ちょうじゅ）を導入してからは、一度記録した内容は自動でチェック表や一覧、情報提供表（記録の平均値を出す帳票）に活用されるので、転記業務がほとんどなくなりました。
何よりiPadがあるので、PC前に限定されず、廊下や外、お風呂（防水ケースに入れて）等、場所を選ばず記録の入力、共有ができています。導入後は介護記録で残業することがほとんどなくなりました。
●ケアカルテに求める新機能
ケアカルテにあるとうれしい機能は、居室の空床管理機能です。一目で何部屋中何部屋が空いているのか、パッとわかる機能が欲しいです。
デイサービスの配車機能にも期待しています。当日スケジュールとフェイスシートの住所から、自動で配車される機能があるとうれしいです。車いす情報などもうまく反映される仕組みがあると便利です。
外部から研修に来た方や、外部機関の方でもケアカルテの情報が活用できる機能があると、より地域連携が図りやすくなると思います。
●おすすめの機能
続いては、オススメしたい機能です。
①写真機能
ケアカルテでは、iPadの記録機能を使って写真をケース記録として残すことができます。言葉で表現するのが難しい事故現場の再現や、けがや持ち物等を管理するのに重宝しています。
導入前も写真でけがや事故の記録は管理していたのですが、昔はカメラを取りに走っていき、取った後に誰の写真か思い出しながら、PCに転送してフォルダ分けをしていました。
②デフォルト記録&定型文機能
機械が苦手な職員さんもいるので、タッチするだけで文章が入ったり、ご利用者毎にADLなどの記録のデフォルト値を入れて置ける機能が便利です。数値や時間を入れるだけで食事記録や排泄記録が取れる、とても便利な機能です。
③情報提供表（記録の平均値を出してくれる帳票）、デイサービスの連絡帳
ショートステイのご利用者に、情報提供表を作成してお渡ししています。
導入前は、手書きで連絡帳を作成しており、作成する職員によって表現などの、内容が異なっていました。
ケアカルテだと、タブレットで入力した記録を元に、食事は利用期間で何割食べられた、排泄は何回あった、申し送りの記録はこのようであった等、ボタン１つで自動作成してくれるので、必要な情報を正確に拾って、素早く作成することができています。ケアマネさんへの情報提示にも使っています。
デイサービスでは、連絡帳も電子化しています。記録をしておけば自動でできており、送迎前に印刷して持っていくだけで今は作成することができています。
●音声入力に関しての分析
音声入力を推していますが、部署によって使い勝手に差があると感じています。
例えば、特養やデイサービスなどではあまり長文の記録を取らないので、定型文を使ったり、直接打った方が速いです。何よりご利用者のいる空間での音声入力が現実的ではなく、事務所に戻ってしゃべるとなると、どこでも記録が素早くできるiPadの良さがなくなってしまいます。特養やデイサービスでは、定型文を推しています。
居宅介護支援では、音声入力はとても役立ちます。今まではご自宅訪問後、事務所に戻って記録作業をしていましたが、音声入力機能とタブレットを活用することで訪問の合間での記録を可能とし、事業所に戻って記録する作業がなくなりました。
●豊田一空園アピールポイント
①従来型施設としての個別ケア
豊田一空園は従来型施設なのですが、回廊型の施設になっており、個室が６部屋ございます。東西、中と３つのエリアで分かれてケアを行っており、ご利用者が自分らしく生活できるようになっております。トイレや、お風呂をリニューアルしており、設備にも気を配っております。
②緑の丘・花の会（フラワーガーデン）
豊田一空園には、中庭があり、昔は日本庭園だったのですが、今はさまざまなお花が咲いているフラワーガーデンになっております。緑の丘・花の会という名前で、毎年コンテストで入賞しています！ こちらも地域の方々と協力して整備しています。
回廊式なので中庭はどの廊下からでも覗くことができます。豊田一空園一押しのポイントです。
