ついに4月から連携開始!
CAREKARTE Linkのラインナップに積水化学工業のANSIEL(アンシエル)が新たに加わります。
今回はケアカルテ連携でできることと、ANSIELの魅力をメーカー担当者さんの声と共にたっぷりお届けします!
在床時の検知情報やライフログをケアカルテ上で他の記録と合わせて確認
圧倒的な薄さと誤検知の少なさが魅力の見守りセンサー「ANSIEL」
ケアカルテと連携することで検知情報や心拍・呼吸の情報がケアカルテに連携されるため、他の記録と合わせてグラフや一覧でケース記録との相関関係が確認できるようになります。
ケース記録と在床状況を合わせてみることで、利用者さまにあったサービス提供の材料として活用していただくことができるようになります。
見守りセンサーがたくさんある中で、どういった事業所さまに「ANSIEL」がおすすめできるのか。
今回は積水化学工業の和田さんに「ANSIEL」の特徴と製品に対する想いを詳しく伺いました。
誤検知が少なく検知速度が速い
積水独自の圧電センサー
ーまず、製品を作るうえで重要視されたポイントを教えてください
開発するにあたり介護現場の方にお話を伺ったところ、職員さんの負担軽減や在床状況の把握よりも、まずは転倒や転落といった事故のリスクを軽減できるセンサーが欲しいとおっしゃっていました。
センサーを使っていても体動が起き上がりと誤検知されたり、検知が遅くて職員さんが間に合わないケースがあることを知り、「検知速度が速く、誤検知が少ないセンサー」が現場で必要とされているということを認識しました。
こういった経緯から、ANSIELは誤検知が少なく検知速度が速い、というところに重点を置いて開発しており、積水化学が得意とする発泡体技術・テープ加工技術を生かすことで、この課題をクリアする圧電センサーを実現することができました。
また、製品を実際に見ていただけると伝わると思うのですが、圧倒的な薄さはANSIELならではだと思っています。
心拍・呼吸のデータは接触型のセンサーと比較を行っており、接触型センサーに近い精度が出せることを検証した上で製品化しています。
ただ、振動による圧力変化を検知する特性があるため、振動が正しく読み取りづらいエアマットやスプリングベッドでは精度が落ちることがあるため非推奨とさせていただいています。
このあたりは導入時に事前にご説明させていただいて、お客さまと一緒にケースに合わせてご相談させていただいています。
設置と設定の手間を
とにかく簡単に
ー介護現場で使われるセンサーとして、使い勝手で意識されたことはありますか?
設置、それから設定の手間をどれだけ少なく簡単にできるかということを開発段階から考えていました。
ANSIELは、Wi-Fi接続(ANSIEL単体)であればベッド周りはコンセント1つで設置できることが特徴です。
ナースコールと連携する場合でも、オプションケーブルを接続するだけで簡単に設置が完了できます。
また、各種設定も直感的な操作でICT機器に詳しくない職員さんでも簡単に設定できることにこだわりました。
一度初期設定をしてしまえば、スマートフォンやPCからの設定変更もラクラク行っていただけます。
我々メーカーに連絡しなくても施設内で設定が完結できるという点は、現場の皆さまに使いやすさを感じていただけるポイントだと考えています。
ー実際に導入したお客様にはどのような変化があったのでしょうか?
製品のホームページにもお客様の声として掲載させていただいていますが、ANSIELは起上検知が早いため、職員さんがご利用者様の変化にすぐ気付くことができるようになったと好評です。
特養のお客様で転倒リスクの高い方にANSIELを設置していただいたところ、ベッドから移動時の転倒事故が月4~5件からゼロになったとの検証結果があります。
また、夜間の見守りの業務の効率化も図れたとのお声をいただいています。
ーANSIELが特に向いているサービスや施設環境などはありますか?
基本的には入所系サービス全般でお使いいただけると考えているのですが、ANSIELは無線環境の整備のみでご使用いただけますし、クラウドなのでサーバ設置も不要です。
そういった点から、建屋の作りの関係で有線の配線工事が難しい事業所さまは検討しやすいのではないかと思っています。
クラウドですがランニング費用もいただいていませんので、まずは1ユニットのみでお試しいただいてから他のユニットへの導入を検討いただいたり、ご利用者さまの要介護度や状態を考慮いただき、必要な方のみご使用いただくという方法もよいと思っています。
2~3週間のお試しも可能ですので、まずはこの製品を実際に見ていただき、事故リスクの軽減や職員さんの負担を軽くするためにはどうすればよいかを一緒にご相談させていただければ嬉しいです。
無線ネットワークの構成や配置なども含めて、きっとお役に立てると思いますので。
積水化学工業さんの見守りセンサー「ANSIEL」いかがだったでしょうか。
記事を書いている私も東京ケアウィークの会場で実物を見せていただいたのですが、圧倒的な薄さだけでなく配線のことや設定のことも考えられた本体のデザインを目の当たりにし「細かい点まで考えられている」と感じました。
動画でより詳しく「ANSIEL」を見ていただくことができますのでそちらも掲載させていただきます!
ケアカルテと連携することで記録を活用する幅も広がりますので、その点もぜひご検討材料にしていただければ幸いです!
今回はここまでですが、また別の機会で実際に導入された事業所様の声も交えて、ご紹介させていただきます!
〈問合せ先〉
積水化学工業株式会社 高機能プラスチックスカンパニー
開発研究所 SDプロジェクト
Mail:ansiel@sekisui.com
担当:和田