岐阜駅前の「シティタワー・リハビリサロン」では
毎朝9:00に委託しているタクシーやご家族に送られてきた利用者さんがぞくぞくと到着します。体温や血圧を計ったら、今日もモバイルを手に自分のやりたい体操・訓練・活動を選びます。
利用者さん自身がモバイルで記録することで、「今日はこれをやる」という目標を持つことや「自分のやりたいことをやる」という自己実現にツナがるサービスを提供しています。
利用者さんの満足度UP!デイの稼働率UP!実績にツナがった
利用者さんが「どうやって過ごしたいか」を自分で選べるように、iPadの「訓練希望」という入力画面や選択した結果を確認する画面・一覧を追加してもらい、ちょうじゅ(2022年2月にケアカルテへ移行)で『本日の予定』として見える化できるように作ってもらいました。
デイサービスの利用者さんに、iPadを触ってもらっています。
シティタワー・リハビリサロンでは、日中活動の前に「今日は何をしようか?」と利用者さんにiPadを差し出します。iPadを前に「わたし、わからん~」と言いながら…ポチッと(笑)
利用者さん自身にご自分のやりたいことを選択・決定してもらっています。
35人いれば35人の選択したものが「訓練一覧」となり 、職員は取りこぼすことなく、やりたいと選択した体操・訓練・活動に声かけ・誘導ができます。何を確認して、次にどう動くかが明確になりました。
利用者さんも「今日一日何がしたいか?」と尋ねられるのは、うれしいですよね。
職員にとっても利用者さんがやりたいことを提供できているという喜びがあります。
自分の意志がイカされるので、利用者さんの満足度も上がりました!
今ではデイサービスの稼働率は、70%〜90%を超えています!
iPadで選ぶと『本日の予定』にツナがる
いつもこの訓練一覧で確認
定期的に体操・訓練・活動を見直し
日中活動の終了後には、利用者さんからひと言いただくことがあります。
「今回のお手玉の体操、むずかしかった」
「楽しかった~」 などなど
利用者さんの反応や感想などを参考に、プログラム内容への工夫にツナげています。
もはやないと困ります!
iPadで『本日の予定』を選択したり、パソコンでちょうじゅ(ケアカルテ)を確認することは「いつものこと」になっているので、もはやないと困ります!
iPadでポチっとやっていない時は、利用者さんから「やらんでいいんかー」と言われてしまうほどです。
『本日の予定』は自慢のカスタマイズなので、ケアカルテへ移行する際もそのまま対応してもらいます!
カスタマイズしてもらって本当に助かっています。
連携して自動もイイけど、自分で入力できるってイイ!
日中活動は利用者さんにiPad入力で選択してもらいますが、バイタルは看護師が見守るなか測定した数値を利用者さん自身で紙に書いてもらっています。
体温などBluetoothでデータ連携されるのも便利ですが、バイタルも測定値を利用者さんにiPad入力してもらえたらいいなぁと思っています。
やってよかった!楽しい!と思えることは続けられる
姉妹施設での研修がきっかけで今回の『本日の予定』のカスタマイズに取り組むことになりました。2年がかりのプロジェクトでした。
「なぜ必要なのか」を理解してもらうことから始まり、「どう活用していくか」を何度も何度も話し合い、そして、試験運用が上手くいき「これはイイね!」となって毎日使うようになりました。
まず現場の職員が研修に行き「これやりたい!」と思うことが新しい取り組みへの原動力になっています。
新しい取り組みには、抵抗はつきもの!
従来のやり方を否定するのではなく、「より良くするため」「こんなこともできる」「楽になるよ!」と、職員のモチベーションを上げて取り組んできました。
「やってよかった」「楽しい!」と思えないと何事も続かないですよね。
ちょうじゅからケアカルテへの移行も、職員は「待ちきれない!」と楽しみモードです。
週刊ケアカルテの記事をお読みの方におすすめ!
地域に住み続けられることを大切に!
地域の住民がその地域に住み続けること、それが本人の能力を引き出すための一番大切なことだと思っています。そのためには、「通所介護」「訪問介護」「訪問看護」などの在宅支援サービスが利用者中心に連携しないと!!
「自立支援」「自己選択」「自己決定」をモットーに、利用者さん主体で楽しく元気になっていただくため、この先も高みを目指していきます。
シティタワー・リハビリサロンのあるフロアには、訪問介護・訪問看護・ケアマネジャーさんの在宅支援サービス事業所も一緒にあります。地域に笑顔のサポートがあるって、心強いですね!!
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その秘訣は働き方改革ではなく、 スタッフの動きを“変える”『動き方改革』 にありました。
「求められる介護」の提供や、ケアカルテのメリットについてくわしくご紹介しています。
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