導入までひとつひとつクリアして進みました
介護記録システム化を検討する中で、いくつかのイベントを経て理解を深め、導入決定となりました。
【イベント】
・2016年2月 ちょうじゅのセミナーに参加
・2016年5月 ちょうじゅ導入の2施設を見学
・2016年6月、10月 ちょうじゅ説明会でモバイルなどを全スタッフが実体験
【ちょうじゅに決めた理由】
わかりやすい画面と、ランニングコストが低いこと、記録と請求がリンクしていることでした。
この段階で、手書きの転記がなくなる、情報共有しやすくなるというメリットなどを理解できた一方で、実際にちょうじゅを使っていく職員のやる気や理解を得ることが大切だと判断して委員会を設置しました。
【委員会】
発足:2016年7月28日
人数:8名(必要に応じて追加)
「誰でもどこでもシンプルな方法で記録してデータを収集する」というこだわりを持ちつつ、苦手意識のある職員に対し、具体的に何をすれば良いかをわかってもらうよう努めました。
【マニュアル】
毎日の記録を確実にするには、何をどのように入力すればよいか、具体的にわかりやすい職員目線のマニュアルを作成しました。
マニュアルに沿って、職員同士で教え合いました。
デジタルなことに苦手意識をもっている職員のことを心配していましたが、iPadで記録することに前向きに取り組んでくれました。たまたま施設長から声をかけられた際に「私、大丈夫ですよ」と言ってくれたことが、全体によい波及効果を生み導入を前進させました。

委員会でミーティング
コツコツと記録しています
タイムリーに記録をとることを心掛けています。
最初は入力に精一杯でしたが、慣れるにしたがって、記録の量も増えました。
【記録のタイミング】
介護士はケアが終わってから時間がある時に、看護師はなるべくタイムリーに入力しています。
食事:下膳の後に入力
入浴:終わってから順次入力
排泄:全てのケアが終わった後で入力 など
手書きの時は、大体のケアが終わってから引き継ぎに間に合うように書いていましたが、各職員がiPadやパソコンで入力することで申し送りや記録一覧で確認でき、引き継ぎの際に活用しています。
職種や役割に応じて、出勤時・ケアの前・気になる時・往診受診前など適宜に、組織全体/ユニットごと対象者の状況を記録一覧やグラフなどで確認しています。

ユニットでiPadに記録
効果を実感しています
電子化がきっかけとなって、記録に対する考え方の底上げができたと感じています。
【導入後の効果】
・記録を転記する時間が減り、その分利用者と向き合えるようになりました
・ペーパーのコストカットにツナがっています
・ユニットや自分のデスクで確認できるので、移動の手間が省け、記録に関する無駄な導線がなくなりました
・タイムリーに現場で何が起きているのかわかるようになりました
【評価しているところ】
・記録が請求とリンクしているところが特に良いです
介護記録の見直しができ、入れるべき点がはっきりして、記録の標準化にツナがりました。

ユニットで記録確認
笑顔でケアを続けています
利用者さんと向き合える時間が増えて、職員も大変喜んでいます。
【ちょうじゅの活用】
支援経過:ケアマネ、介護士や他専門職も、ケアの内容が変わった時に記録することで把握しやすくなり、ご家族にも伝えやすくなりました。
グラフ:看護師が活用しています。急な体調不良での受診時に医者に見せることができます。
写真:利用者さんの行事や普段見られない様子の写真を、ご家族に情報提供しています。

利用者さんも職員も笑顔!
もっと活用したいです
できるだけわかりやすく、使いやすく!
【データ分析】
蓄積したデータをもっと分析できるようになってほしいです。
【勤務表との連携】
必ず皆がちょうじゅを見ているので、もっと色々なものに紐づけられたらいいと思います。
例)色々なものを開くのは面倒なので、職員が絶対開いて見る勤務表や日報がまとまると効率良くなると思います。
【パッとひと目でわかりやすい排便表】
便の量や形状を一覧にした排便表は、手書きで残しています。
丸や点や、濃い線、太い線などで表記してわかりやすくしていますが、さらに表記をイラスト化したもので表示できると、わかりやすくなると思います。排便コントロールは命にかかわるので、絶対間違えず、記録漏れがないようにしたいです。
【もっと訪問して情報を提供】
営業担当者からのアクセス、情報量を増やしてもらうことで、次のステップに行けると考えています。