食事記録を入力するとき、例えば「佐藤様、全量摂取」「佐藤様、完食」「佐藤様、主食10、副食10」とそれぞれの職員さんが言ったとします。
一般的な音声記録ソフトはそれぞれの言葉でそのまま記録に残るので、集計や検索をする時に手間や検索漏れが発生してしまいます…
「ハナスト」はAIが言葉の揺らぎを吸収し、先ほどの例のすべてが左の画像のように記録!
この言葉の自由さが、ハナストのすごいところ!
CAREKARTEと連携すると、利用者IDや職員IDをハナストへ。ハナストで入力した記録はCAREKARTEへ自動で連携されます!
ハナストとは
「ハナスト」は、「介護記録に”話す”ことを活かせないか?」という介護現場の声をもとに開発された介護記録AIアプリです。
介護サービス事業所・施設のご利用者名と介助の内容を声に出して発話するだけで、AIが介護記録に関連する言葉だけを読み取り記録化します。
保存された記録は他のスタッフからもすぐに閲覧が可能で、介護を必要としている方々がどれくらいの食事や水分を取ったか、どのような様子だったかを簡単に確認することができます。
「インカム機能」も搭載し、スマホ画面を操作することなく音声のみでスタッフ間の連絡ができるため、介助中に手がふさがっている状態でもインカム等ICT機器としてアプリを利用することができます。
ハナストHPリンク
https://hanasuto.carekarte.jp/
これまでよりも、
かなりリアルタイムに記録入力できる
前編、後編にわたり紹介するハナストとの連携機能。
前編は実際にCAREKARTEとハナストを使用しているスマイル住まいる大岩(グループホーム)にお話を伺ってきました!
— もともと音声入力ソフトについてどのような印象をお持ちでしたか?
導入したところで実際にどれくらい効率があがるのかわからなかったことと、職員の年齢層が幅広いので、拒否するスタッフやうまく使いこなせないスタッフがいるのではないかという不安がありました。
また、音声でちゃんと入るかというのも不安でした。
— 導入したことで、働き方や日々の業務にどのような変化がありましたか?
まず、これまでよりもかなりリアルタイムに記録入力ができるようになりました。
グループホームは、何かをしながら何かをするという場面が多くあります。だから、手放しで記録が残せるハナストがすごくいいです。
特にインカム機能は便利です。
上下階の2ユニットで、別フロアとのやりとりが頻繁にあります。今までは内線電話で連絡を取り合っていましたが、それが今は声だけで連絡ができるようになりました。
お互いの状況を知らなくても音声と文字でメッセージを残せることと、内線の場合は1対1でのやりとりでしたが、インカムだと全員に連絡ができるので、周りも状況がわかりやすいんです。
訪問診療など細かい入力が必要な時はCAREKARTE
お客様一人ずつ入力する記録はほとんどハナストを使っています
— CAREKARTE Mobile(iPad)とハナストの使い分けはどのようにされていますか?
まとめて記録を入れるレクリエーションの記録などはCAREKARTEを使ってます。
あとは訪問診療など、細かい指示や文章の入力が必要な場合もCAREKARTE(iPad)ですね。
訪問診療の時はその場で温度板をすぐ見せられますし、写真も記録にすぐ残せますし。
それ以外の一人ずつ入力する記録はほとんどハナストを使っています。
CAREKARTEだけの時は作業を止めて入力しなければならないことがありましたが、ハナストなら手を止めずに記録できるので。ハナストで取った記録はすべてCAREKARTEから見られるので、後から確認する時もスムーズですね。
— 運用がスタートするまではスムーズに進みましたか?
導入当初は、CAREKARTEでもハナストでも両方で記録がとれるため「声に出すのが恥ずかしい…」とCAREKARTEばかり使ってしまうなど、職員によって偏りがありました。
そのため、ハナストを使ってもらえるように一人ひとりフォローを行って使ってもらえるよう促しました。
あとは、記録のバッティング。今はCAREKARTEとハナストと「どっちで入れる?」など声掛けをしています。
— インカムやiPhoneの管理、充電のタイミングなど何かルールはありますか?
特にルールは決めていませんが、iPhoneは休憩の時に充電したり、ハナストはiPhoneから少し離れても使えるので充電しながら使ったりしていますね。
インカムも、充電が切れて困ったということは今のところないです。
— 今後期待する機能や改善してほしいポイントなどはありますか?
記録送信時だけiPhoneの画面を見て送信ボタンを押しているのですが、声で記録送信までできるようになるといいですね。
それから、iPadの項目とハナストの項目が少し違うので、統一されるともっと覚えやすくなると思います。
取材中もCAREKARTEでパパパと文章を入力したり、インカムで連絡をしたり。CAREKARTEとハナストを効率よく使いこなし、しっかり現場になじんでいるところを見せていただきました!
実際に使っている様子と導入を決めた担当者、萬田さんのインタビューはこちらをご覧ください!
今月はここまで!
次号は、デイサービスでの利用風景をお送りします!