●システム検討における記録方法やシステム化へのこだわり・方針
最低レベルとして「スタッフ誰もが打ち込みやすい機能」があることを考えました。
また、記録をすることにより利用者に迷惑をかけず、利用者から目を離すことのないようにすることも考えました。
利用者の日常生活が一目で分かるようにならないか・・・ということも重要な点ですね。
利用者の24時間の生活が分かるようになれば個別支援ができ、自立支援に向けた支援も今よりも強化できると考えていました。
●システム導入までの運用体制
2004年4月開所以来、ケース記録・介護日誌・職員への申し送りも手書きで行っていました。
ケアプランは独自の書式でPCにて入力していましたが、手書きの記録との連動がなく、記録自体を何回も転記しなくてはならず、不便を感じていました。
●システム導入検討当時のお困りごとや課題
介護日誌からのケース記録への転記や職員の申し送りノートへの転記がとても時間を要し大変でした。
また、それらのノートは一冊しかないためスタッフが順番に並んで確認することが目につくことが多く、時間のロスを感じていました。
●ちょうじゅ(現ケアカルテ)を知ったきっかけ
介護記録のICT化を進めようとしている矢先に、ケアコネクトジャパンの「介護カルテシステム」を知りました。その後、システムフェアや説明会に参加し、その現場に即したシステム内容に衝撃を受けたことを覚えています。
●導入を決定した理由
他に3社ほど実際に見て体験してみましたが、入力項目の分かりやすさとカスタマイズのしやすさでケアコネクトジャパンに決めました。
また、他の福祉用具と連動し記録がとれることも選定理由のうちの一つです。
●導入後の主な利用体制(業務の流れ)
スタッフは、出勤時PCとiPadから利用者の情報・状態を把握します。
業務中は、入居者にサービスを提供した時に、提供したスタッフがiPad等を使用し記録をしていきます。
●利用するスタッフの評価
手書きの転記がなくなったことで、「その短縮した時間で入居者等と会話や趣味活動を積極的に行うことができるようになった。」というのが一番多いです。
その他に「入居者の24時間の記録が分かりやすくなり、ケアプランにも反映することができるようになった。」との意見が多くあがっています。
●施設全体としての効果
年齢の垣根を越え、介護ソフトを媒介とし、スタッフ間のコミュニケーションが増えたことが一番大きいと思っております。
ソフトを入れることでその記録が一目瞭然になり、しっかり支援し、記録することの大切さを改めて感じることができました。
ソフトを入れたことにより今後の支援の展開が広がったと思っております。
●ちょうじゅ(現ケアカルテ)で改善してほしい点、現在の課題
提供した介護サービス量は測れますが、見守りや声掛けといった、本来スタッフが行っていて重要な役割の部分がデータとして取れれば、なお一層良いと感じます。
●施設運営に関して弊社サービスの活用・検討されていること
今後、自立支援に向けてケアプランと連動した記録の中で、入居者等がその目標に向かっていけるように支援していきたいと思っています。
また、スタッフ側にもその支援内容が明確になり、業務改善やスタッフの適正配置にも着手していきたと考えています。
●今後に期待すること、導入システム・サポート体制などへのご意見
御社の「介護カルテシステム」を導入し、今後に非常に期待しています。
様々な福祉機器等との連動を試み、現場に直結した開発を益々期待します。利用者も職員も幸せになれるような連動機器を開発して欲しいと期待を膨らませております。
また、ソフトを使いこなせるように定期的に御社スタッフが巡回し、ソフトで「できること」をご教授願いたいです。