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Case Study

導入事例

”誰でも使えるシステム”への環境整備が業務の円滑化につながる

社会福祉法人 プレマ会 みなみ風

ケアカルテ 導入時期 2005年4月
システム構成 パソコン:34台
モバイル:33台

●システム検討における記録方法やシステム化へのこだわり・方針

システムを検討するにあたり、まず記録業務全般においてコンピュータシステムによる情報の一括管理が可能で、 かつ誰でも(全職種が)容易に利用できるシステムを念頭におき、開所前勉強会での検討事項といたしました。

また、当法人の理念の一つに「自然環境に配慮した運営」を掲げており、システムを導入することにより 「ペーパレス=省資源化を目指す」など環境面に配慮することも方針のひとつでした。
 

●ちょうじゅ(現ケアカルテ)を知ったきっかけ

当法人立ち上げ前に(平成13年~15年頃)、同市内の特別養護老人ホームを訪問した際、介護記録システムの「ちょうじゅ(現ケアカルテ)」を紹介されました。

内容を実際に拝見すると利用者の状況や生活の様子などが分かり易く、良いシステムだと思いました。
 

●導入を決定した理由

名古屋市内にある特別養護老人ホームに見学訪問した際、他の企業の介護記録システムを拝見しました。

また、大手数社のシステムも検討いたしました。

導入コストが他社よりも高額であることが難題でしたが、それでも「ちょうじゅ(現ケアカルテ)」に決定した大きな要因は、 施設側の要望をシステムに反映する姿勢を堅持し、サポート対応するということでした。

介護業務をしながら利用者に近い場所でタイムリーに記録ができるPDA方式(電子手帳)も気に入りました。

 

●導入後の主な利用体制(業務の流れ)

当施設では特養・短期・通所・居宅の4事業から成り立っており、すべて「ちょうじゅ(現ケアカルテ)」を使用しております。

各ユニットにノートPC1台と電子手帳2台を配置。食事・排泄・入浴・プラン実施・生活状況など、常勤非常勤にかかわらずどの職員も記録できるようにしております。

また、介護・看護・相談・栄養の業務担当者や管理監督者それぞれにPCを配置し、日々記録入力やその記録を活用して業務を遂行しております。

その他に、居室管理や受診等のスケジュール管理、掲示板機能や記録の帳票機能・集計機能をそれぞれの部署が欲しい情報を集約して活用しております。
 

●利用するスタッフの評価

開所当初より「ちょうじゅ(現ケアカルテ)」を使用している為、他と比較することができませんが、全般的にどの部署からも利用者情報の一元管理や記録入力・検索・申し送り等が分かり易く、その他の機能の連動性など、以前に比べて良くなったと評価は上々です。(細かい要望は多々ありますが・・・・)

情報提供する上での帳票機能や集計機能は独自にカスタマイズできるので、どの部署でも重宝しております。

全体の業務として、記録情報やフェイスシートなど、記録入力する上で表現が難しい情報は画像として取り込み表現できるので、大分イメージし易くなりました。(視覚的に情報を共有化)

これを応用してデイサービスでは、その日の行事等の画像を使いボタンひとつで、一日の様子が集約された写真付きの連絡帳が簡単に作成できます。これはスタッフにもご家族様にも喜ばれております。

また、今回のバージョンアップで、記録項目のカスタマイズが施設側で可能になったので、即時項目の変更が自由にでき、かつPDAで処理できる仕事が更に増えました。

また、ケアプランのモニタリングや24時間シートとの連動など利便性や操作性も向上したと感じております。
 

●施設全体としての効果

「ちょうじゅ(現ケアカルテ)」の利便性が高いだけに、依存し過ぎないよう注意しなければならないと感じます。
“記録入力“がし易い分、「利用者の記録」というよりは「データ化」してしまっているように感じます。

「ちょうじゅ(現ケアカルテ)」は利用者を介護する上でのツールのひとつであるということを再認識しなければなりません。
“イメージできる記録”という意識付けが全職員に必要であり、そのための「ちょうじゅ(現ケアカルテ)」でなければならないと考えます。「ちょうじゅ(現ケアカルテ)」は色々な機能が多く、故にその施設にあったシステムが構築できる半面、すべての機能を把握しきれず(ある程度機能を把握できなければ)結果、使い方の掘り起こしが不十分になり、本来の機能を十分に発揮できないという問題が露呈します。

操作性においては、記録検索や抽出、PDAなどの読み込み時間が長くストレスを感じます。
ハード的な要因など性能の問題もあると思いますが、よりスムーズになるよう改善していただきたいです。

また、基本情報・請求業務情報などの基本入力部分(入り口部分)を一つにするなど、シンプルに出来るところはしていただきたいです。
 

●施設運営に関して弊社サービスの活用・検討されていること

我々はちょうじゅ(現ケアカルテ)委員会を以前より設置し、ちょうじゅ(現ケアカルテ)に関する使い方・問題点など定期的に話し合っております。

そこから担当営業マンやサポート体制を活用し、改正・改善することに役立てておりました。
最近では、各々の業務担当者がサポートシステムを直接利用するよう指導しております。

業務担当者がサポートシステムやホームページを積極的に利用することで、独自のカスタマイズや利便性を追求し、個々の自主性とスキルアップに繋がるのではないかと考え、活用させていただいております。

今後の検討事項として、各会議録、事故報告書などの重要事項の周知徹底システムが構築できないかと考えております。現段階で個の機能として存在しているものもございますが、一般職員から管理監督者・施設長の全てが、作成からチェック・内容確認・回覧まで出来るシステムを「ちょうじゅ(現ケアカルテ)」機能の一つとして構築できないか検討していただきたいです。

これが実現できれば、周知徹底・時間と業務の効率化・更なるペーパレスが可能になり、最も煩雑で煩わしい作業の効率化が図れます。是非実現させたいです。


 

●今後に期待すること、導入システム・サポート体制などへのご意見

問題点やユーザーの悩みに積極的に耳を傾けていただき、そこから「ちょうじゅ(現ケアカルテ)」を使った“業務の提案”を今以上にアグレッシブに行ってほしいです。イイ記録.comなどの更なる情報発信とサポート体制の迅速な対応(スピードアップ)をお願いします。

また、他の「ちょうじゅ(現ケアカルテ)」を使っている施設が、どのように使用し運用に組み込まれているのかなどが、非常に気になるので、「ちょうじゅ(現ケアカルテ)」ユーザー同士の交流会などもあると、自分たちの運用の確認や、更なる機能活用につながると思われるので、ぜひ行っていただきたいです。

お話を聞いた施設

社会福祉法人 プレマ会 みなみ風
サービス 特別養護老人ホーム、短期入所生活介護、通所介護、居宅介護支援、地域包括支援センター
住所 〒242-0029 神奈川県大和市上草柳164番5
サイトURL http://www.puremakai.or.jp/

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