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Case Study

導入事例

記録システムのクラウド化により
法人レベルで情報共有手段を改善

社会福祉法人 八生会 ケアハウス ゆやの里

ケアカルテ 導入時期 2017年7月
システム構成 PC:14台
iPad:9台

●ケアカルテ導入前

ケアカルテ(ちょうじゅ)導入前は別の介護システムを使用していましたが、記録は紙メインで管理していました。紙を見ながらPCに記録を後で入力も行っていましたが、転記には時間が掛かっていました。入力作業の時間も、職員の入れ替わり前のタイミングに集中してしまい、引継ぎ等もあり、記録のための残業はあまりできず、現在ほど詳細な記録を残すことができていませんでした。
同法人の他施設からのご利用者情報の共有も、システムがクラウドではなかったため、電話やFAXなどで行っており、ケアマネさんがお休みの土日や、担当職員がいないタイミングでは、情報共有ができない環境でした。


 

●ケアカルテ導入後

①ゆやの里としての変化
ケアカルテ(ちょうじゅ)を導入してからは、iPadでもPCでも記録を入力、確認することができるようになりました。場所を問わず、記録をリアルタイムで入力できるので、導入前の課題であった、ご利用者の詳細記録を残すことができるようになりました。
写真での記録も残せるようになったことも大きな変化です。詳細はオススメ機能でご説明します。
PCにログインした際のホーム画面により、情報共有が円滑化されました。掲示板機能が付いていて、何日にどんなことがあるのか残して置けるので、確認の手間が減りました。他にも、危なかったことや、異常事態などの申し送り記録が出てくるので、職員は必ず見ています。
また、ケアカルテを導入してからは、医務課、ワーカー、リハビリ等のさまざまな職種で管理している記録が共有されるようになったので、情報共有がとても円滑になりました。医務室まで足を運ばなければならなかった確認も、今はPCを見るだけでできてしまいます。
おかげで記録での残業が、ほぼ無くなりました。

②法人レベルでの変化
ケアカルテで介護システムがクラウド化されたことにより、法人単位での導入効果も大きく現れました。八生会では、大きく分けて6拠点施設があり、提供サービスも多数あります。以前は各拠点にサーバーを設置するタイプの請求システムで管理していたため、同じ法人でもアナログな情報共有をしていましたが、ケアカルテはクラウド型なので、見たい情報、欲しい情報をいつでも活用できるようになりました。
基本情報や介護記録の部分だけでなく、請求業務も楽になりました。居宅介護支援事業所で作成した利用票を元に、通所予定、訪問予定のスケジュールの作成、管理が出来る機能が付いているので、在宅サービスでのスケジュール管理も楽になりました。
予定スケジュールを元に日々記録を打っていき、月末に記録、実績データをボタン1つで取り込むだけで請求実績を作れるようになったので、計算ミスもなくなり、作成、確認時間が減りました。
在宅サービスで作った実績は居宅介護支援事業所でも取り込めるため、給付管理の作成も円滑化されています。


 

●おすすめの機能

①写真記録機能
ショートステイの利用者様の前回の部屋の様子も、前までは写真のみで残していて、誰の部屋の様子だったかのファイリングに苦労していましたが、ケアカルテなら、過去の記録を見ればご利用者ごとの部屋の様子が簡単にわかるので、マッチした居室空間も作りやすくなりました。
他にも、体位交換やあざなどの様子も写真で管理することで、ご利用者の状態把握の質が上がりました。前までは、あざを発見した場合、新しいあざなのか、古いあざなのか判断するのが大変でしたが、ケアカルテで写真を残すようになってからは、新しいあざなのか、前のあざが回復していって小さくなったのか、はっきりと分かるようになりました。導入前も写真で管理はしていたのですが、あざの写真を残すだけだと、後で誰の写真だったのか判別するのが大変でした。
食器の分別にも使える機能になっています。皆様、似ている食器が多いので、食器に目印を付けているのですが、洗うタイミングで目印が良く落ちるので、わからなくなるのですが、ケアカルテの記録を見れば簡単にわかります。新人職員さんにもに伝えやすいです。

②ケアカルテモバイル
根本的なポイントですが、ケアカルテはタブレットでの記録がとても入力しやすく、スピーディーに記録入力ができます。定型文機能やチェック記録機能、音声入力で、機械が苦手な職員でも使うことができています。以前は難しかった記録の一括入力も簡単にできるのも大きなポイントで、同じことをやった際には、まとめて入力することができています。
簡単に記録ができるので、入力時間が減った以外にも、記録の活用という点でもメリットが生まれました。
体重、バイタルなど細かく記録項目が分かれているので、記録を検索することも容易になり、必要な内容だけをピックアップしやすくなりました。情報提供表(ご利用者の記録を集計する帳票)で記録の件数や平均値を見やすく抽出できるので、利用者様へのご家族への情報提供もばっちりです。

 

●ケアカルテに求める新機能

①カスタマイズ機能
入浴や排泄の記録等、さまざまな記録を残すことができるのですが、設定を変更してほしい点や、追加してほしい記録内容も出てきています。ケアカルテでは、カスタマイズができる点もポイントなのですが、私たちだけでは、どこまで実現できるのか判断ができないので、今後も、ケアコネクトジャパンと連携しながら要望を組み込んでいければと思います。

②バイタル測定器との連携
血圧計や体温計でバイタル測定を行ったタイミングで、自動でケアカルテに記録が流れてくる仕組みがあるとうれしいです。記載ミスや、入力時間の短縮につながりますので、ぜひ欲しい機能の1つです。
 

●施設のアピールポイント

①職員にやさしい職場
ゆやの里はもちろんなのですが、八生会は職員への福利厚生が充実している点が素晴らしいポイントだと思っています。前職では出産の関係で仕事を続けるのが困難な職場だったのですが、ゆやの里にはあいむ保育園が併設されていて、子供が小さいときには、一緒に出勤して併設の保育園に預けて働くことができました。他のさまざまな要素も含めて、職員にやさしい施設であることが自慢のポイントです。

②ご利用者と園児の交流
前のポイントと被るのですが、保育園が併設されているので、ご利用者と園児の交流が行えるのもアピールポイントの1つです。核家族が増えている現代では、なかなかおじいちゃんおばあちゃんに会えない子供も増えていると思うのですが、ゆやの里では日常的に交流が行える環境があります。ご利用者さんが園児に絵本を読んであげていたり、なんてことも。

③エレベーターエントランスの装飾
各回のエレベーターエントランスにはステンドガラスの窓が付いています。また、扇子などの工芸品を展示する棚も容易されており、エレベーターに乗るとき、降りるときは、素敵な気分になります。

お話を聞いた施設

社会福祉法人 八生会 ケアハウス ゆやの里
サービス ケアハウス
住所 〒438-0804 静岡県磐田市加茂395
サイトURL https://www.hashoukai.or.jp/facility/yuya/

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