ケアコネクトジャパンが、2017年から取り組んでいる社会貢献活動のひとつ「介護の学生応援プロジェクト」。本プロジェクトでは、介護現場におけるICT活用が重要視される中、教科書では数ページほどしか扱われていない「介護ICT」について、学べる機会をもっと増やしたいと考え、授業で使える介護ICTカリキュラムの無料提供を行うこととしました。弊社の社員が学校へ赴き、無償で授業を提供しています。
今回は、2024年4月23日に滋賀県立長浜北星高等学校で行われた授業の様子をご紹介します。
■ 滋賀県立長浜北星高等学校 福祉科 について
「福祉」に関連する知識や技術を習得し、コミュニケーション能力や介護・保育など対人支援、生活支援の能力を養う。特に介護福祉類型においては、「介護福祉士」の国家資格の取得を目指す。
引⽤元:滋賀県⽴⻑浜北星⾼等学校 ホームページ
”介護業界におけるICT”とは
高校生にとって身近な”ICT”といえば、SNSやチャットなどの連絡ツールを想像される方が多いと思いますが、介護業界ではどうでしょうか。
授業では、まず『介護業界におけるICT』について、福祉専門学校で長年教師として学生に「介護」を教えてきた経験のある弊社の社員がお話をしました。
ICT製品には、介護記録・請求システムをはじめ、介護ロボットや見守りセンサー、ナースコールなど数多く存在しますが、それらの機器を上手に活用することで業務の効率化を図ることができます。授業を受けた学生からは「介護業界のICT機器にいろんな種類があると知ることができた」「介護ロボットという言葉は知っていたけど、どんな機器があるか知らなかったので勉強になった」「ハナストの活用が介護者の負担軽減につながって良いと思った」といった感想を伺うことができました。
ケアカルテユーザーさまによる講話
『介護業界におけるICT』について学んでいただいた後は、実際に現場で弊社が開発する介護記録ソフト「ケアカルテ」を活用されているユーザーさまにお話をしていただきました。
ご登壇いただいたのは、滋賀県長浜市にある介護老人保健施設 長浜メディケアセンターの職員さま。長浜メディケアセンターでは、ケアカルテ以外にもハナストや複数の見守りセンサーを導入されており、職員の目線で「機器を活用したケアの方法」や「ICT導入が現場にもたらした効果」をお話されていました。現場の声を聞けたことは、未来の介護業界を担う学生の皆さんにとって、貴重な機会になったのではないかと思います。
ハナストを体験してみよう
さいごに、学生の皆さんには『ハナスト』を体験していただきました。
話すだけで記録がとれるハナスト。学生からは「話した内容がしっかり入るかな…」という不安の声が聞こえてきましたが、思い通りに記録が入力できると嬉しそうな様子を見せていました。
通常の記録に限らず、重要な記録(申し送りなど)も音声操作で入力可能なため、体験の時間が終わるまで、さまざまな記録入力にチャレンジしていただきました。また、排泄といった身の周りに配慮が必要な記録入力には、隠語でも対応できることに驚いているようでした。皆さんが楽しみながら体験していたことがとても印象に残りました。
『介護の学生応援プロジェクト』について
いかがでしたか? 前述の通り、当プロジェクトは「介護ICT」を学生にもっと知ってもらいたいという気持ちを込めて、ケアコネクトジャパンが無償で提供しています。
「私たちの学校でも授業をしてほしい」など授業の提供を希望される場合は、下記よりお気軽にお申し込みください。